2022.4.25
Cadwell125購入までの経緯
先日、AJSのキャドウェル125(Cadwell125)を入手しました。
経緯からご説明すると、今乗ってるのがデカすぎて取り回しに体力を消耗するのと、モリワキのマフラーがうるさすぎてエンジンを夜遠慮せずにかけられないこと。人口密集地でのバイク趣味は大変です。
そういうわけで、小さ目でうるさくないセカンドバイクが欲しくて、しかも自分でいじれる軽いのが良かったのでMTで125ccを探していたのです。いろいろサイトを見ていても自分の場合はMTに選択肢が限られるのでピンと来るバイクがあまり無かったのですが、英国のAJSが何やら面白いバイクを作っていることに気づき、「こりゃいいかも」と一目ぼれ。

仙台から自走して受け取ってきた時の状態。右側に転倒歴がある車体のようで、右ミラーだけは途中で調子悪くなり通りがかりのパーツ屋さんで買ったものを装着しています。タイヤは前オーナーが履かせたバルーンタイヤ。
性能については期待せずも補修部品はありそう
特にAJS-Cadwell125ってのはカフェレーサー好きの自分にとっては「だいたい、なんとなくカフェレーサーになってるかな」というデザインも含めて悪くない印象。このままだと不完全なので、ちゃんとデザインし直せばカッコいい自分だけのバイクが作れそう。全体的にノーマルのままだと「ボテッ」としているので、そのあたりを直せば見違えるようにカッコよくなりそう。
とはいえ製造は中国です。もうね、何を買っても今は中国製。裏を見るとどっかに「中国」と書いてある。日本はモノを作らないのかな。
中華ヤマハのYBR125にちょっと前まで乗ってたのですが、イグニッションキーのシリンダーがぶっ壊れて、カギ挿して回してもウンともスンとも言わなくなりました。これ、どうもネットを見るとYBRの持病らしいですが、カギがアテにならないと、工具持ってないと遠出できないでしょ。出先で動かなくなったら本当に困る。
キーシリンダーを換えれば直ったのでしょうが、もうめんどくさくなってそのまま廃車しました。中華バイクを買う時は、こういう細かいマイナーなトラブルが常にあると思って覚悟して買ったほうが良いように感じます。
さて、このCadwell125の場合、エンジンは先ほど昔乗ってたと言った中華ヤマハのYBR125と同じ実用エンジンのE399E。MTの125ccというと選択肢は限られるのでYBRは日本中に溢れ返ってる。カスタムを続けて愛着が湧いてきたら、修理する際のパーツもYBR125のがそのまま使えるし、まあまあ何とかできるでしょう。

キックスターターが付いていますが、基本的にはヤマハYBR125と同じE399E型エンジン。キャブはTKです。圧縮比は10:1で最高出力は7.1kw@7500r/min、最高トルクは9.5Nm@6500r/min。極めて普通の123.7cc。ボア×ストロークは54mm×54mmのスクエア。
YBR125と違ってキックスターターも付いてるので、バッテリーの代わりにコンデンサーをかませてバッテリーレスにしてキック専用にしても面白いかも。
ちなみに余談になりますが、ヤマハYBR125には基本的にキックがありませんが、エンジン側面にキックスターターを付けるための穴が開いてて、フタがしてあります。つまり設計段階ではキック併用の前提のはずですし、中国製には元々興味も無いのであまり詳しくないのですが、もしかしたらバリエーションによってはキックが付いてるのもあるかもしれません。
エンジン性能については触れません。極めて実用性重視という感じ。そもそも中国製のエンジンですから日本製のエンジンのように攻めた設計はされていませんし、現地の加工技術のレベルで作れるものを作っている印象。
出力もトルクも、至って普通の125ccの実用車。「すげー」とか「いいねー」とか、そういう感慨はまるで無し。ごくごく普通のエンジン。
チグハグな「なんちゃってカフェレーサー」スタイル
さて、このCadwell125。カフェレーサー風味のデザインではあるのですが、さすがに普段使いを意識しているのでしょう。カフェレーサーの特徴とも言える大きなシートカウルがついてはいますがなぜかタンデムシートですし、タンデムのステップも付いてます。
ハンドルはセパハンなのですが、ポジションは高め。これも実用性を重視というところでしょうか。最近の250ccクラスのSSみたいなものでしょうか、セパハンなのにハンドルがやたら高くて「背筋がピン!」みたいな楽な姿勢。昔のハードなレーサーレプリカに馴染んだ世代としては、スパルタンさに欠けるというか、でも楽チンなので自分に甘い姿勢で好ましいというか…
しかしこのままハンドルを下げて角度を絞れば良いと思います。それでカッコよくなるかも。
とはいえ、ハンドルを下げるとバックステップが付いてないのでポジションはすごく不自然。「く」の字に身体全体が曲がってしまい前屈運動をしているようで大変窮屈です。これはバックステップが必要ですね。一応少量生産とはいえサードパーティからバックステップは出ているので、これで対処できそう。
以上のような判断から、購入ターゲットをこのCadwell125に絞って早速購入の段階に。
売る気あるのか?AJSさん
購入までのメーカーへの感想を言うと、まずメーカーが欲が無い。外車のメーカー全般に言えることですが、良い言い方をすれば趣味的、悪く言えば積極性に欠けるので、日本の輸入代理店にもいつ入るか情報がまるで無いという状態(2022年2月時点の状態)。
新車の注文購入だといつ入手できるかわからない上に、在庫を持つ店はあるにはあったのですが、どうも電話をかけると「特殊だからメンテナンスを考えると近くの店で買った方が良い」という消極的なお返事を頂戴するばかり。できたら東京の店が良かったのだけど、そんな理想的な店が探せず、在庫を持つ大阪の店にまで電話をかけてはみたが「東京です」と聞くとお店からの返事はそんな感じ。とにかく近くから買ってほしいと言う。そんな近くにいい店があれば苦労はしない。
メンテナンスという観点から言えばAJSキャドウェル125はエンジンを含めてほぼ中華ヤマハのYBR125なんだから、壊れたらYBRの安い中古買ってぶった切って中身ごっそり入れ替えれば走る。つかなきゃパイプや適当な鉄板を溶接して穴あければ付かないものなど無い。バイクの本質は重量配分を含めたジオメトリなんだからそこさえオリジナルの寸法をある程度保てば、あとは結構なんとかできるもんです。
それに原付二種の良いところは「軽い」ということ。ジャッキで上げるのも楽だし、大型と違って車検もありません。オリジナルのまま乗る人は、こんな凝った原付買いません。いじるのが前提でしょう。
そんなことを考えつつ、ネットを探っていると、仙台のバイク王にたまたま中古がありました。なので速攻電話をかけて中古を買いました。走行は6500キロほどの2019年モデルのキャブ車で車両価格は25万円前後。

前オーナーさんが履かせてたバルーンタイヤ。太すぎてフェンダーに干渉。しかも太すぎてコーナーが全く曲がらない。
タイヤはバルーンタイヤみたいなのに変わっててフロントフェンダーに明らかに干渉してるし、エキマニに耐熱テープをグルグル巻きにしているので、ちょっとよくわからない状態になってはいたのですが、前オーナーさん、いろいろ考えてやってみた試行錯誤の途中なんだろうなと思います。とはいえ、タイヤなんか換えればいいのだし、キャブだったのが決め手になり、買う事にしました。
まさに請求の来た翌日、2月のアタマに即効振込。いいですね。インジェクションはよくわからんので、キャブでいいよ。
バイク王さんで中古を購入
しかしバイク王仙台店さんもはじめて扱う商品だったため、納車整備に使うパーツの入手にも時間がかかったみたい。私としては仙台なら国道4号線で350キロ程度の道程なので、私の住む東京から仙台まで一旦新幹線で向かい、納車されたらそのまま東京まで自走して持って帰るつもりだったので、「自宅まで持てばあとは自分で何とかするから整備なんか適当でいいよ」とは言っていたのですが、そこはさすが大手のバイク王。プライドにかけてしっかりやってくれました。
私も仕事が忙しく、なかなか受け取りにいけなかったため、受け取ったのは結局4月に入る直前の3月28日。自宅のある東京から新幹線で行こうと思ったのですが、郡山までしか新幹線がありません。なぜかって?3月にあった地震で東北新幹線が脱線してしまったから。
早朝に東京を立ち、新幹線で郡山まで。その先は臨時特急に乗り仙台まで。4時間ほどかかったのですが、なかなか良い旅だったかも。
購入時点での車両の状態
まず、タイヤは純正サイズではなく太いバルーンタイヤです。前のオーナーの趣味でしょう。しかしこれですとタイヤがフロントフェンダーに干渉しているので、速攻で純正サイズにすべきかと判断しました。

受け取って仙台から走ってる最中。4号線にて。
まず走り出すと周期的に「カリカリ」という接触音がするので、完全にフェンダーと接触している。さすがにタイヤがデカすぎる。これならフロントフェンダーは外したほうが良いし、たぶん前オーナーはそうやって乗ってたのではないかと推測できる。
さらに言えばこのタイヤのせいだと思うのだけど、まったく曲がらない。車体が軽いのにタイヤがデカすぎてジャイロ効果が強く出てまったく倒れないのです。4号線のバイパスのように流れが速いところではカーブで苦労するほど。
また、この太いタイヤは高さがあるので、タイヤの外周が大きくなってしまっています。そのためスピードメーターの誤差が大きい。これが普通に車検ありの排気量なら車検は通らないでしょう。GPSでは60キロ出ているんですが、メーター読みだとぜんぜん低い。高い方への誤差は許されますが、低い方への誤差はダメでしょう。
また異常に太いので接地抵抗も大きいでしょうし、エンジンパワーを食うことになるでしょうし、各部への負担も大きいはず。
私の個人的意見としては、バイクのカスタムっていうのは「節度」が大切だと思う。あくまでノーマルのジオメトリ・設計の許容範囲内で行うべきです。いくら好きにカスタムしても誰からも咎められない原付二種だからといって、これは無い。
また、このタイヤのせいで負担がかかったのかもしれませんが、クラッチが傷んでる。そもそもこのE399Eというエンジンのクラッチは弱いとよく言われる。すぐ壊れると。まして太いタイヤで負担が大きくなっているのだからなおさら壊れやすいでしょう。
症状としては滑るというより、もう半クラが完全に無い感じ。ある程度クラッチレバーを戻すところまでは半クラになるのですがその先でいきなり「バクン」とつながる。これは速攻でクラッチ交換ですね。クラッチを含めてシフトフィーリングが悪いMTなんてのはMTの楽しさ半減。大いに不満。
バイク王さんが悪いわけじゃない。これは明らかに前オーナーさんの判断ミス。これでにっちもさっちもいかなくなって手放したんじゃないかと推測しました。
ということで、まずはこの状態からノーマルに近いフィーリングを取り戻すところからチューニングをはじめたいと思います。